富士山のみどころまとめました!

富士登山の道中や山頂には見どころがいっぱいあります!富士登山前にチェックしよう!!

ご来光(ごらいこう)

古来から富士山上での日の出は、「ご来光」「ご来迎」と呼ばれ、神秘的かつ神聖なものとされてきました。今現在でも、日本一高い富士山の山頂からご来光を楽しみに富士登山をされる登山者は多いはずです。感動的なご来光の瞬間をベストポイントで迎えよう。

  • 【吉田口・須走口頂上】
    頂上小屋前。かなり混雑しますが、多くの登山者とご来光を迎える一体感が味わえます。トイレや山小屋も近いので便利。
  • 【成就岳付近】
    吉田口・須走口頂上からやや南へ移動したあたり。東側が開けているので、一面の雲関から登る日の出を眺めることができます。強風には注意!
  • 【剣ヶ峰付近】
    富士宮口頂上からの登山者には比較的短い距離で移動できます。山頂火口の東壁からの日の出を眺めることができます。もしかすると、西側に影富士が見られるかも?!

影富士(かげふじ)

山頂部ならではの絶景で、富士山が自らの影を山裾や山麓に投影する影富士を見ることができます。影富士のチャンスは晴天時の日の出と日没の2回。日の出は富士山の西側に、日没は富士山の東側に現れます。

また、満月やその前後には夜の影富士を見ることができるかもしれません。

登山者のヘッドライトの灯り

ご来光を山頂から拝むために、未明に山頂を目指す登山者の多い富士山ならではの光景。数珠繋ぎになって登山する光景はまるで光の帯のようです。

富士山本宮浅間大社奥宮
(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃおくみや)

山麓の富士山本宮浅間大社の奥宮で富士宮口の山頂に鎮座しており、御祭神は浅間大神(木花之佐久夜毘売命)を主祭神とし、相殿神として父神大山祇神、背の君瓊々杵尊をお祀りしています。

金剛杖への焼印やお札、お守り、御朱印の授与、結婚式の奉仕などが行われています。本宮と奥宮では朱印も異なり、奥宮の御朱印は、富士山の溶岩の砂が含まれたものが押されます。

なお、富士山の八合目以上は富士山本宮浅間大社奥宮境内地になります。

宝永火口(ほうえいかこう)

富士山の右側にある巨大なくぼみ、これが宝永火口です。宝永火口は宝永4年(1707年)の宝永大噴火で誕生した富士山最大の側火山で、宝永大噴火以降は噴火をしていないため、富士山の最新の側火山になります。富士宮ルートで山頂を目指す場合、この宝永火口を横目に見ながらの登山になります。

金明水と銀名水(きんめいすいとぎんめいすい)

富士山頂にある出水口。金明水は吉田口の登山道の近くにあり、雪解け水などが湧き出たもので、古来から不老不死の御霊水として崇められてきました。銀名水は富士宮口の登山道と御殿場口の登山道の近くにある御霊水。かつては飲料水として登山者に振舞われていました。

富士山成立に関する伝説のひとつ「日本一の山と湖」の中では金明水、銀明水といわれる水が出るのは、琵琶湖からの通い水だと言い伝えられています。

馬の背(うまのせ)

大内院と呼ばれる富士山頂の火口を一周するトレッキングコース「お鉢巡り」。そのお鉢巡りの中で標高が一番低い地点から最高峰の剣ヶ峰へ一気に登る急斜面を馬の背といいます。

登山道の左右が崖のようになり馬の背に似た形状をしています。見上げるとまさに壁のような印象です。

旧富士山測候所(きゅうふじさんそっこうじょ)

1932年中央気象台臨時富士山頂観測所として設立され、地上気象観測、レーダー気象観測、一部の通信中継などの業務を行なってきましたが2004年に閉鎖されました。現在では、NPO法人が中心となり、気象学や医学の研究の場として利用されています。

剣ヶ峰(けんがみね)

富士山の最高峰で、最高標高地点3,776mの八神峰の1つ。正真正銘の富士山頂になります。剣ヶ峰山頂部には「日本最高峰」と刻まれた標柱と二等三角点が設置されています。

剣ヶ峰は富士山頂の火口を一周するトレッキングコース「お鉢巡り」の途中で立ち寄ることができます。

久須志神社(くすしじんじゃ)

吉田口、須走口の山頂に鎮座する富士山本宮浅間大社の奥宮の末社で、大名牟遅命、少彦名命をお祀りし、別名、東北奥宮と称されています。

頂上のすぐ手前となる鳥居の前では狛犬が登山者を迎え入れ、社殿前には「冨士山頂上淺間大社奥宮」と書かれた石碑が建っています。

富士山頂郵便局(ふじさんちょうゆうびんきょく)

夏山シーズン限定で開設される日本一高い場所にある郵便局です。投函した手紙に押される山頂局の消印はいい記念になるので自分宛に手紙を出す人も多くいます。

富士山頂郵便局では押印帳や登頂記録とクリアファイルがセットで販売される登山証明書など数多くのオリジナル商品が販売されています。

※2021年度の開設は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となりました。