ここがポイント
- 腹式呼吸でゆっくりと歩く。
- 少し前かがみで、歩幅は小さく、上体を揺らさない。
- 重心は腰に置くことを意識。
- 一定のリズムを保つ。
登山の歩き方の基本は「マイペース」がポイント!
ここでは、富士登山で疲れにくい登り方、歩き方のコツを紹介します。
日常の歩行とは違って、長時間の坂道を歩くには、疲れにくいポイントがあります。
このポイントを押さえておけば後半での疲れ方が大きく変わります。
富士登山では疲れない姿勢での登り方が重要です。頭の位置は軽く礼をする位でやや前かがみで身体の軸を前に置く姿勢を心がけましょう。
ただし、前かがみすぎて猫背にはならないように注意しましょう。重心は腰に意識をすると下半身に安定感が出ます。
そして歩き方のポイントとしては、普段歩いている歩幅よりは小さく、足を運ぶときには後ろは足を蹴らないように、静かにベタ足で歩くがポイントです。歩幅が大きいとハイペースになり疲労や高山病になりやすいのでゆったりとしたペースで歩くことを心がけましょう。
重い荷物を背負った登山では、身体には大きな負荷がかかります。息は短く大きく息を吐くが腹式呼吸が重要です。お腹を凹ませるのではなく、お腹にしっかりと力が入るよう息を吐くことがポイントです。
ストックは、登山姿勢のバランスをとるための必需品です。長さの調整をとることがポイント。通常時は腰のあたりの位置に、握った手がくる程度の高さが基本です。また、五合目の売店や山小屋で購入できる「金剛杖」は十分ストックの役割を果たしてくれますよ。
安全のためにも、なるべく大きな岩を無理して登るのではなく、砂地や砂利を選んで登るのがベストですが、山頂付近には岩場が…。対処方法としては、両手両足のうちで3点で身体を保持して、残りの1点を動かして登りましょう。
視線は軽く礼をする位でやや前かがみで、下を向きすぎると前方の落石などに注意ができず、危険回避ができません。また、岩の角に靴底の溝を引っ掛かるようにすれば、滑りにくくなります。
富士登山で事故が起こりやすいのが下りは注意が必要です。少し傾けた姿勢をキープし、やや前方に重心を置くと歩行時のバランスが取ることがポイントになります。
登りより多少スピードは出てしまいますが、おさえ気味に自分のペースを守って下りましょう。膝への負担を減らすために歩幅は登り同様に歩幅は小さく、足の裏全体で地面を捉えるイメージを大切にしましょう。
また、大きな岩を避け、ゆっくりと安全な足場を確認しながら下山しましょう。
下山時の足ごしらえは重要。改めて靴ひもを確認し、しっかりと結びましょう。途中で万が一ほどけてしまうと、靴ひもを踏んで転倒してしまい危険です。結び方のコツは、つま先と足首をしっかりと締め上げましょう。また、蝶結びがほどけやすい場合は、二重結びをして短くするか、紐の間に挟んでおきましょう。
登山靴は脱ぎ履きが面倒なので、異物が入りそのたびに脱ぎ履きをしていると体力が消耗してしまい、登山に集中できません。特に御殿場ルートの大砂走りや須走ルートの砂走りでは、下山時に砂が入り込むことを防ぐためにショートスパッツ(ゲイター)、サングラス、マスクがあると便利です。
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